プロフィール

1990年、大阪府生まれ。大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース・作曲専攻卒、同大学院芸術文化専攻・作曲専攻修了。フランス パリ・エコールノルマル音楽院 映画音楽作曲科を審査員満場一致の首席・飛び級で最短卒業。現在は同音楽院の研究科およびパリ15区音楽院指揮科に留学中。ピアノと作曲を岡田正昭氏、作曲・オーケストレーションを北川文雄氏、映画音楽作曲をBéatrice Thiriet氏、指揮をAdrian McDonnell氏に師事。
第10回ドヴォルザーク国際作曲コンクール(チェコ)総合第3位および自由形式部門でオーケストラ曲が最優秀賞を受賞。2013’小田原賞作曲コンクール佳作賞、TIAA全日本作曲家コンクール第13回で室内楽・第20回で合唱部門入選。2013年あべのハルカス近鉄本店館内BGM作曲者に選出。ASKS Winds、セレーノミュージックオフィス、日本童謡協会、ワンハンドピアノミュージック等より楽譜、CD出版、他。
2014〜2018年、関西保育福祉専門学校にて 音楽主任講師。保育教諭の養成に携わりつつ、リトミック・童謡の研究を行う。京都音楽院クリエイティブリトミック全三期修了。退職後も日本童謡協会、創作童謡の会「黄金のあみ」に所属し、毎年2曲以上子どもの歌の創作を続けている。
2018年7月より 映画音楽作曲家への道をひらくため渡仏。現在 29歳、パリ在住。

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*.:+.   現在の作風に至るまでと、これからと .+:.*

*ベースとなったもの

生まれ育った大阪府中南部は、子ども当時 まだ田んぼや畑もあり、大阪の中ではのどかな地域で、自然の中で遊ぶことが出来ました。また、だんじり祭が盛んで、太鼓や笛、鐘の音とリズムを経験するとともに、だんじりに施された伝統ある木彫りの装飾などに興味を持つようになっていました。

近くには 発掘中の古墳や、百人一首に詠まれた浜、『古事記』にも登場する神社、他にも様々な説話などが残る土地柄で、幼いころから日本古来の文化を身近に感じて育ちました。

そして、ときおり訪れる愛媛県の祖父母の家は、晴れていれば海岸から九州が見えるほど西よりの山奥の集落。海が穏やかで美しく、夜は満点の星が見えます。訪れるたび大好きな場所になりました。

こうした環境から、日本に対する愛着や、感性が育ったように思います。

また、読書が好きで、特にハリー・ポッターはマニアと言われるほど繰り返し読んでいました。人間がこれほどの想像力をもって作品世界を作ることに、幼心にも感心しきりでした。見えないものを想像し、登場人物とともに旅し、読み終えたときには自分も成長したように思う・・・そんな物語が好きでした。

高校は縁あってキリスト教の学校へ。讃美歌の美しさ、教会で響く歌声に感動を覚えるように。オルガン伴奏や聖書、歴史も学び、幼い頃から続けてきた西洋音楽のルーツを垣間見ることができました。

*作家活動のはじまり

9歳ではじめの小品を書き、本格的に作曲家を目指すため17歳で師匠に入門。大学入学後は伝統的なクラシック音楽の作曲法を学び、また吹奏楽部でコントラバス、エレキベースを担当しつつ多数の作曲・編曲をして実践力をつけました。友人と音楽する日々から、作曲→演奏→観客…と自分の音楽が届いていく喜びを知りました。

次第に、在学中より 一般の吹奏楽団、オーケストラ団体などから依頼をいただくようになり、作家としての創作活動を開始。

*作る音楽のテーマ

創る作品が増えるにしたがい、自分のルーツである、日本の伝統や 物語への感動を原動力に作曲するようになりました。(公開作品リスト 更新:2017.9.14)

また、学生時代に起こった東日本大震災に強い衝撃を受け、同じ日本人として 祈ることしか出来ない もどかしさと、祈り続けることの大切さを考えるように。

そうしたなかで、「オーケストラのための《七夕》」、「狐の嫁入り~ソプラノとオーケストラのための~」、女声合唱組曲「3.11 鳥よ永遠に」などを書いていくこととなりました。

*近年

卒業後、幼児教育学科の音楽主任講師として、ほんとうに運良く、研究職をいただくことができました。多くの童謡を教えながら学ぶことができ、その世界のすばらしさを知りました。次第に、自分でも童謡作品を書くように。

現在は退職し、夢のひとつだった留学を実行中。映画音楽作曲と指揮をパリで学びつつ、作曲家として出版、楽曲提供のお仕事をさせていただいています。芸術の都でたくさんの芸術や美術に触れ、また音楽が変化してきたことに気づきました。つくづく、環境に影響されると実感しています。

*メッセージ

まだまだ未熟な私ですが、目をかけてくださる音楽家のみなさま、頼りにしてくれる友人やお客様に支えられて、曲を書き続けていられます。

どんなときも、与えられた場に感謝し、人に感謝し、奥深い母国・広い世界に感動し、愛しながら、音楽を作り続けていきたいです。

2019.1  大森 愛弓